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夕 凪 大 地

更新履歴 兼 戯言ブログ

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媚薬3

前書きかけで晒した媚薬ネタ、とりあえずキリのいいとこまで仕上げました。
もっぺん最初から貼っときます。




 電気の点いていない廊下を歩き、ルックはそうっと寝室を覗く。
 疲れて寝ていると思っていた。ルックが逃げ出したことに落ち込みながら、持て余す性欲を機械的に処理しながら、あまりの虚しさに泣いたのではないかと思っていた。そのうち泣き疲れて眠ったのではないかと。
(ほんとにそうなら……悪いことしたな)
 昨夜はいくら目を瞑ってもアスフェルの泣き顔が脳裏に浮かんで眠れなかった。泣いている顔そのものではなく、泣きはらした目と、涙の跡が残る頬を、まざまざと思い描いていた。
 脳裏のアスフェルは涙に濡れた声で言う。ルック、好きだよ。好きだから深く繋がりたいんだ……。
「――アスフェル?」
 ところが寝室はもぬけの殻だった。ベッドを使った形跡もない。
 ルックは焦ってリビングへ向かう。リビングと手前にあるカウンターキッチン、トイレ、風呂場、リビングを突っ切った隣の和室にもいない。家はまるで昨夜からずっと無人だったように薄暗い。
(まさか)
 ルックは閉め切られたカーテンを思い切り引き開けた。
「アスフェル!」
 朝日が眩しい。薄暗闇に慣れた視界はしばらく真っ白に染められた。何度も瞬いて丸い太陽の残像を消す。消してようやく、ガラス戸の外側、ベランダに佇む影が見える。
「アスフェル、アスフェル! ばかなことはやめ、」
「ルック? おかえり」
 室内を振り返ったアスフェルは、実に暢気に微笑んでいた。
 片手にビールの缶を持ち、充血した目を気だるそうに細めている。そしてアスフェルは首へタオルを巻いているものの上半身が裸だった。朝晩は屋外の肌寒い初秋に何を考えているのだろう。
 いや、それよりも。
「びっくりした……。まさか、あんたが」
(――薬の勢いで飛び降りたかと)
 アスフェルに限って、と分かってはいる。けれど極度の後ろ向き思考、悪い予想から順に考えるルックにとって、一度浮かんだ嫌な想像は決して打ち消せなかったのだ。泣いて、疲れて、生きる気力もなくしていたらどうしよう、と。
 ガラス戸を開けるのももどかしく、ルックは衝動的にアスフェルの胸へ飛び込んだ。
「ル、ック?」
「割に合わない!」
 飛び込んだアスフェルの胸板を拳で叩く。
 けれど何度叩いてもすっきりしない。薬の副作用である狭心の症状を恐れるあまり拳に力を込められないのだ。自分がいかにアスフェルを気遣っているか思い知らされ、ルックは苛立ちに唇を噛む。
「あんたが悪いのに、僕にはあんたを懲らしめる権利があるはずなのに! 結局僕が嫌な思いして、僕ばっかあんたに振り回されて! 不公平だ、こんなの! ずるい!」
「ルック……」
「うるさい! あんたなんか、あんたなんかに僕の苦しさは絶対一生分かんない! だってこんな思い……僕はあんたに絶対させたくないんだから……ッ」
 アスフェルがルックをゆっくり両手で抱き寄せる。突っぱねようと後退りかけて、ルックは足に変な冷たさを覚えた。アスフェルの手から缶ビールが落ちていたのだ。ルックが飛び込んだ勢いでだろう。
 靴下に染み込む嫌な感触へ冷や水を浴びせられた心地がする。あまりの情けなさに目線がふらりと足元へ落ちる。
「……アス、フェル」
 下を向いて初めて、ルックはアスフェルの異常を知った。
 アスフェルの下半身はトランクスを履いているだけの寒々しい格好だった。そしてその股間が、トランクス越しにも見て取れるほど隆起している。
「これ……もしかして、薬飲んでから、ずっと……?」
「悪いか」
「それでベランダで体を冷やしてたの……?」
「全然、ちっとも、冷えないけれど」
「自分で処理すれば……」
 アスフェルの返事は珍しくぶっきら棒だった。ルックは思わず顔を上げる。アスフェルが首を左右へ振ると、髪の先から水滴がひとしずく首を伝った。よく見れば髪は濡れている。
「分かっていないのはルックだ。……俺はな、ルック以外で射精できない」



ということで、ここから晴れてアハンウフンです(笑)
肝心のアハンウフンなシーンはまず他のエロを書いてからにすると思うので当分お預け!? なのか!?

ていうか坊よ、ルックの写真でもムリだったのか…。
10代だったら写真でもイケたろうにねぇ。

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媚薬の可能性

媚薬1
媚薬2


これ、どっちにしろ、ルックがその場から逃亡するっていう選択肢がちゃんとあるんですね。
うちの坊ヘタレだからorz

いやしかし逃亡ルートはないと思いたい!
本当に逃がしちゃうなんていくら坊でもそこまでバカじゃないと思いたい!


…もしマジでルックが逃亡したとして、翌朝戻ってきたとして、こんな可能性をご教授いただいたのでちょろっと挑戦してみました。



 電気の点いていない廊下を歩き、ルックはそうっと寝室を覗く。
 疲れて寝ていると思っていた。ルックが逃げ出したことに落ち込みながら、持て余す性欲を機械的に処理しながら、あまりの虚しさに泣いたのではないかと思っていた。そのうち泣き疲れて眠ったのではないかと。
(ほんとにそうなら……悪いことしたな)
 昨夜はいくら目を瞑ってもアスフェルの泣き顔が脳裏に浮かんで眠れなかった。泣いている顔そのものではなく、泣きはらした目と、涙の跡が残る頬を、まざまざと思い描いていた。
 脳裏のアスフェルは涙に濡れた声で言う。ルック、好きだよ。好きだから深く繋がりたいんだ……。
「――アスフェル?」
 ところが寝室はもぬけの殻だった。ベッドを使った形跡もない。
 ルックは焦ってリビングへ向かう。リビングと手前にあるカウンターキッチン、トイレ、風呂場、リビングを突っ切った隣の和室にもいない。家はまるで昨夜からずっと無人だったように薄暗い。
(まさか)
 ルックは閉め切られたカーテンを思い切り引き開けた。
「アスフェル!」
 朝日が眩しい。薄暗闇に慣れた視界はしばらく真っ白に染められた。何度も瞬いて丸い太陽の残像を消す。消してようやく、ガラス戸の外側、ベランダに佇む影が見える。
「アスフェル、アスフェル! ばかなことはやめ、」
「ルック? おかえり」
 室内を振り返ったアスフェルは暢気に微笑んでいた。
 片手にビールの缶を持ち、充血した目を気だるそうに細めている。そしてアスフェルは首へタオルを巻いているものの上半身が裸だった。朝晩は屋外の肌寒い初秋に何を考えているのだろう。
 いや、それよりも。
「びっくりした……。まさか、あんたが」
(――薬の勢いで飛び降りたかと)
 アスフェルに限って、と分かってはいる。けれど極度の後ろ向き思考、悪い予想から順に考えるルックにとって、一度浮かんだ嫌な想像は決して打ち消せなかったのだ。泣いて、疲れて、生きる気力もなくしていたらどうしよう、と。アスフェルをだまして薬を飲ませた罪悪感が嫌な思い付きを加速させる。



ちょーもーBSキー押されまくる!
マウスにもイタズラされて書けないんで、いったんここまでで晒します。

ってかもうここまで書いたら後どうなるか自明ですかね。
まぁ続き書けたら書きますんで。

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拍手レス

2月になりましたね。
ほんと、1ヶ月経つのがあっという間…。

今回のドラマで見つけたホモはしげさんとこまさんです。(でかわんこ)

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媚薬その2

媚薬を攻めが飲んじゃったシリーズ!
偶然でなく故意、こんなパターンもアリなんでしょうか。



 薬を飲ませてわずか数分、アスフェルの様子へ明確な変化が現れたことに、ルックは安堵の息を漏らした。
「ルッ、ク……!?」
「僕今夜はキキョウに泊めてもらうから」
「ど、いう、意味……」
 アスフェルの呼吸はいつになく荒くなっている。頬は火照り、上着の裾で隠されている足の付け根付近にも反応が出始めているのだろう。
 薬が効いたことを確信したルックはさも満足げに微笑んだ。数冊の写真集をアスフェルに押し付け、できるだけ早足で遠ざかる。
「好きなだけ一人で発散すればいいよ」
「……ちょ、ルッ……」
「ソコに溜まってる分全部出し切ったらしばらくは僕が相手しなくても平気でしょ?」
「ルック、何に怒って……」
「わかんないの? あんたが毎晩毎晩飽きもせずに……ッ、い、言いたくない!」
 ルックは持っていた小さい紙箱を思い切りアスフェルへ投げつけた。残念ながら当たらず手前に落ちたのを、拾うため動くことさえ億劫なアスフェルが目を細めて文字を読む。
「……軟膏……」
「立ってても座ってても痛い僕の気持ちなんて! あんたには! 絶対! わかんない!!」
 悔しさに目を潤ませて、ルックは目いっぱい怒鳴りつけた。



この後どうやってルックをベッドへ連れ込むかが攻めの真価です。
ヘタレなアスフェルぼったんにはムリそう…。

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緊急措置

今ね、いっこ下の記事を投稿したら、直後から10秒おきくらいでバンバン広告コメントが入ってきて…。
超怖かったのでしばらくコメント書き込めないようにしちゃいました。
何かございましたらこのブログの拍手・サイトの拍手・サイトのメルフォ・サイト記載のメアドいずれかでご連絡くださいますようお願いいたします。


そういえば、「えろが濃厚なBL小説(商業モノ)を教えて!」と言われました。

間の楔って濃厚だっけ?
富士見シリーズは?

最近全然BL本を買ってないので、漫喫でどっぷり読みふけりたいなぁ…。
オススメの本があったら教えてください!

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策略が無駄に

隠れヲタの苦悩。


今ね、家人が休みなもんで、ちびっこ共を散歩に連れ出してもらってるんですよ。
「私もたまには家でゆっくりコーヒー飲みながら本読みたい!」つって、実際にブックオフで文庫本買っといてね。
(ちびっこ共と一緒にいると、熱い飲み物を飲むことと紙類をいじることはほぼ不可能です)

そこまでして家から全員を追い出し!
どうにか作り出した2時間半でパソコン急いで立ち上げてこのブログ書いて!

さぁ今から2時間エロ執筆に集中すっぞ!!


…ってとこで家人からtel。
「2人とも寝ちゃってんけどー」

シ ラ ネ ェ ヨ !!!

でも「寝てもたし、スタバでゆっくりコーヒー飲みながら本読めんで」と言われたら家に引きこもる理由がなくなった…。
がっくり。
パソコンさんさようなら。


ちなみにエロ執筆は媚薬ではなく、

死神初えっち

砂糖ゲロッゲロです。
そして遅漏です。(坊が)
そして乙女です。(ルックが)
そしてかゆいです。(私が)

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媚薬ネタ

攻めが媚薬使うのって新しくない!?

…ついったでそんな話になったので、いつか書きたいなーという思いをここに残しておきます。



 コップの中身を飲み干すとすぐに倦怠感が全身を包んだ。足がふらつき、立っていられない。アスフェルはソファへ崩れるように腰を下ろす。
「ルック……これ、何……?」
「疲労回復って、テッドが」
「俺に飲ませろと? テッドが?」
 どうもおかしいと思っていたのだ。ルックは普段、くたくたに疲れて帰ってきたアスフェルへ気遣わしげにジュースを渡してくれたりなどしない。そっけなく「早く寝たら?」とベッドを指すのが関の山。
 けれどその実ルックは誰よりもアスフェルの健康を心配していて、本気で心配しているからこそ、心配だと素直に表せない天邪鬼な自分へ苛立ちを抱えながら寝入ったアスフェルの手をいつまでも握っているのだ。それがルックだ。
「あんたが疲れてるって話をしたら、ちょうどよく効く薬が手に入ったからって……」
 ルックの表情は曇っていた。いや、戸惑っている。薬の効果を怪しんだからというよりも、らしくない行動を取ってしまった自分に戸惑っているようだ。余計なことしなきゃよかった、と顔にはっきり書いてある。
「……変なの?」
「変というか……熱い。体が」
「熱? 体温計」
「いらない――そういう熱じゃない」
 アスフェルの倦怠感は今や疼きに変わっていた。背筋が戦慄くような、動悸が早まるような、もやもやした感触が下腹部へ集まるのが分かる。液体を流し込んだ咽喉はかっかと燃えるほど熱く、妙に渇きを覚えて止まない。
 いったい何を飲まされたか、アスフェルは薄々理解していた。
「ルック、今すぐ決めてほしい。今日はこの家を離れるか、俺にとことん振り回されるか」



…こんな感じですかね(笑)
続きは手の空いたときにでもノロノロ執筆するとします。
一応現代パラレル社会人数年目くらいのつもりで書いたけど、続きを執筆する段階になって変えちゃうかもしれません。

つか、媚薬って何色?
どんな味?
飲み干すまで気付かないもんなの?(笑)

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