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夕 凪 大 地

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「快コでラブラブ」

その場の勢いって…あるよね。

ほんとはキッド→←新一が好きなんだけど、あえて快斗×コナンな2人です。
ヤることヤっちゃってる2人っていうのもたまには妄想し甲斐があると思って…その、勢いで…。
書きたい台詞だけ書いたんで、話になってないとか服部かわいそうとかその辺どうか見逃してください。




 三回留守電に切り替わってこれが四回目の着信、それも一分以上鳴った後。
「夜分遅くに悪いなぁ、工藤」
 服部からの電話だった。
「……何か事件でもあったのか?」
 オレは慎重に言葉を選ぶ。できるだけ普段通りの自然な声を意識して、ベッドの上で背筋を伸ばす。ちらとも気付かれないように。
「そうゆうキナ臭いもんやなくてな。あのな工藤、来週の土日、空いとるか?」
「え……あ、多分……」
「和葉とそっち行く用ができたから、ついでに東京案内でもしてもらおか思てやな」
 服部の後ろで音楽が小さく流れていた。ラジオかもしれない。勉強机の上に行儀悪く足を乗せながら通話する様子が想像できる。
 服部は単に友達と遊ぶ約束をしているだけなのだ。オレは合わせて気軽な声音を装わねばならない。
「じゃあ蘭にも予定聞い……」
 ところが、声のトーンをほんの少し上げただけで、後ろから携帯を奪い取られた。オレは慌てて振り返る。ボタンを押す音、通話のぶちっと切れる電子音がする。
「――ッちょ、何すんだよ!」
「それはお前だろ? 何で、オレの目の前で他の男とデートの約束してんだよ」
「デートじゃねぇだろ! 蘭も一緒だ!」
「よけいダブルデートじゃん」
 オレの携帯を取り上げたのは、立てた枕に顎を乗せて不貞腐れている快斗だった。つい先刻まで寝転んでいたから横髪に寝癖が付いている。
 オレがいるのは快斗の部屋のベッドだった。オレは快斗のパジャマを肩にかけていた。ぶかぶかだから袖は通さずに、快斗の匂いを肩から全身に纏っていた。
「西の高校生探偵だか何だか知らねぇけどさー、オレのモン振り回す権利があいつにあるワケ?」
「……オレをモノ扱いすんな」
「『オレの』ってとこは怒んねぇんだ?」
「あと、振り回してるのはお互い様だから。オレも服部によく頼み事す……んッ」
 快斗がオレの口を塞いだ。舌が入ってきて本気のキスになって、オレは無意識に快斗へ腕を回していた。パジャマが肩からずり落ちる。手繰り寄せる間もなく快斗が纏わり付いてくる。
「『オレの』なんだ」
 快斗はニヤニヤ、いや、ニマニマしている。一瞬で機嫌が直ったらしい。オレの携帯をぽんとカーペットに放り投げて、落ちる瞬間蛙のおもちゃに変えてみせる。携帯はストラップをベッドの柵に括り付けてあり、きっちり電池が抜かれていた。素っ裸のどこに手品を仕込んでるんだ、こいつは。
 キッドとしてのこいつはもっとずっと紳士だ。オレを翻弄し、芯からオレをのめり込ませる魔法に長けたキザな怪盗。
 だけど快斗は、無邪気で幼稚で、強引な上に我侭三昧、もしアポトキシンで小学生になっちまっても違和感なくクラスに溶け込めそうなほど屈託がない。オレはどっちがホンモノのこいつか未だに答えが出せないでいる。
「あーそだ、来週日曜あたり、お前がオレんち来ないっつーならキッドの仕事でもしようかなぁ」
「何でそうなる!」
「だってそれだと、来てくれても来なくても、オレがお前を独り占めできることになっだろ?」
「ふざけんな。信念なく盗みをやるようなら今すぐ愛想尽かしてやるぜ」
「や、もともと再来週の予定で計画があってだなぁ……って危ね、バラしちまうとこだった」
 別人じみた性格の二面性は衣装ひとつで切り替わるらしく、快斗本人にも演じ分けている自覚は薄いようだった。どちらも彼自身なのだ。だからこうして、時折目に宿らせる真摯な姿勢が共通している。キッドの時は純然たる敵として向かい合い、快斗の時はただじゃれていられるのも、彼がきちんと筋を通してくれるからだと思っている。
 再来週は敵。オレはそっと心中に秘めた。今聞いたことは知らなかったことにするのだ。それがオレたちの暗黙のルール。
「――で、来週どうするつもりだよ」
「……蘭ねえちゃんにお願いしとくね? へーじにいちゃんをよろしくって」
 結局オレはどちらのこいつにも囚われている。
 喜ぶ代わり、快斗は握り拳からハート形の花を咲かせてみせた。








快斗もコナンも一人称が「オレ」だし、この2人ときたらしゃべり方も似てるっていう設定なんですよねぇ…。
会話文がどっちの発言なのかこんなにも分かりにくい文章ってどうなの…orz

しかも、私は過去に1度だけキッド→←新一(つっても精神的な意味なんで、見た目はコナンね)な快コ小小話「短い魔法」を書いてるんですが、すいません、断然そっちの方が趣向的に好みです。
キッドと新一(見た目はコナン)の見下ろす者と見上げる者っていう関係が好き!
快斗とコナンだとどうも腑抜けたベタホモになりがちですね。

次にラブラブな2人を書くとしたら絶対快斗じゃなくキッドにします。
でもキッド×新一では書きたくなくて、やっぱキッド×コナンなんだよなー。
コナンくんの「見た目は子供、頭脳は大人!」なとこにこのホモ最大の萌えがあると思ってます。

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