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夕 凪 大 地

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媚薬その2

媚薬を攻めが飲んじゃったシリーズ!
偶然でなく故意、こんなパターンもアリなんでしょうか。



 薬を飲ませてわずか数分、アスフェルの様子へ明確な変化が現れたことに、ルックは安堵の息を漏らした。
「ルッ、ク……!?」
「僕今夜はキキョウに泊めてもらうから」
「ど、いう、意味……」
 アスフェルの呼吸はいつになく荒くなっている。頬は火照り、上着の裾で隠されている足の付け根付近にも反応が出始めているのだろう。
 薬が効いたことを確信したルックはさも満足げに微笑んだ。数冊の写真集をアスフェルに押し付け、できるだけ早足で遠ざかる。
「好きなだけ一人で発散すればいいよ」
「……ちょ、ルッ……」
「ソコに溜まってる分全部出し切ったらしばらくは僕が相手しなくても平気でしょ?」
「ルック、何に怒って……」
「わかんないの? あんたが毎晩毎晩飽きもせずに……ッ、い、言いたくない!」
 ルックは持っていた小さい紙箱を思い切りアスフェルへ投げつけた。残念ながら当たらず手前に落ちたのを、拾うため動くことさえ億劫なアスフェルが目を細めて文字を読む。
「……軟膏……」
「立ってても座ってても痛い僕の気持ちなんて! あんたには! 絶対! わかんない!!」
 悔しさに目を潤ませて、ルックは目いっぱい怒鳴りつけた。



この後どうやってルックをベッドへ連れ込むかが攻めの真価です。
ヘタレなアスフェルぼったんにはムリそう…。

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