ダッシュ!
噂の「小6×高2オリジナルホモ」、思ったより何もかもが駄目でした。
もともと漫画で描いていたという懐かしすぎて脂汗の滲み出る過去は封印しましてですね、何が駄目って、私、
坊ルクじゃないと萌えない(笑)
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俺は乱暴に扉を開けた。
暗闇の岩を立方体に切り出してぴったり室内へ嵌め込んだような、胃の重たく下がる沈黙が俺にも瞬時に感じ取られる。
何があったなどと愚問は発すまい。
俺は心に復唱し、それでもまだ齢十二でしかない小童に我慢の利くかは状況次第であったわけだが、慣れ親しんだ部屋を寝台に向かって奥へ進んだ。
いくら金持ち学校といえど学生寮はせいぜい十畳が関の山だ。
わずか六歩で寝台の縁へ辿り着く。
さらに踏み出した七歩目、いやに小さく、だが鮮明に、足音を殺して出したつもりの右足がかたんと何かを蹴り飛ばし、俺は咄嗟に両手を握った。
そこでようやく掌中の合鍵へ意識が振れる。
何十回となく入ったこの部屋の鍵を、俺は手にして一年余り、一度も鍵穴へ差していない。
思えばまさに今が初めてだったのだ。
「誤解しないで? 子供扱い、してないよ」
脳裏に響くは迷える声音。
然れどきんと澄み鳴るは、決して覆さぬことを誓う、俺に最大限の敬意を払った言い方だった。
それはもうはや昨年の秋。
初めて唇を合わせた後だ。
俺は胸に込み上げる感慨を御しきることが困難で、ひどく弛んだ顔を晒してしまったように思う。
俺が歳相応な表情をしてみせたのは無自覚とはいえあれが最初のことだった。
その後わけもなく恥じらったのもあの時こそが初めてで、それから初めて見た笑顔、屈託のない芯からの微笑に、俺は初めて恋に焦がれた。
――そうだ、俺の初回は、いつもお前とともにある。
「……り」
俺は上掛け布団へ口を近づけて囁く。
「みのり」
もう一度。
「御法。――俺を、見くびるな」
言いざま布団を毟り取った。
頭の左右へ両手を突いて囲い込む。
ブレザーを着たまま布団に潜り込んでいたらしい俺の御法は、皺の寄った背中をびくりと大げさに震わせた。
涙に濡れた顔、恐怖に歪めてこちらへ向ける。
御法は声を飲んで泣いていた。
……俺がいるのにどうして隠す?
俺は己の無力さを、さらには生まれた年さえも、恨んで奥歯を噛み締める。
「……っしん、くん……」
「いい。俺は何も聞かないことにした。――抱いてやる」
「……う」
諾の返事を最後まで聞きたくはなかった。
何をどうしても俺は傲慢な小学生だ、御法を癒してやれはしまい。
ならば俺はただ御法を抱きながら、お前を決して見限らないと、伝える以外にどんな愛撫をしてやれよう。
俺の両手はこんなに小さく、御法の傷を塞ぎきれない。
だから俺は、ひたすら抱いた。
御法が泣き疲れて、ついには深く眠るまで。
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ちょ、バリ恥ずい。
昔の設定がいかに坊ルク寄りであったかも偲ばれて、私はあまりの羞恥に軽く琵琶湖ひと泳ぎできそうですよ!(笑)
ちなみに小6、4月生まれの12歳は薪くん、高2のハーフだかクォーターだかの早生まれ16歳が御法と書いてみのりくん。
そうそう薪くんの名前の由来まで決まってたんですよ臥薪嘗胆という四字熟語からですよ、そして御法は源氏の巻名のひとつです。
もちろんふたりとも苗字まで決まってましたよ司城(つかさぎ)くんと幸崎(さいざき)くんです。
ここ大事ですが薪くんの方が背が低いです!
制服は
半パンです!!(小学生ですからね←とかそこ重要な辺りもう駄目すぎて)
恥ずかしいにも程がありました。
軽く憤死できそうです。
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